私の大好きな桜餅の葉っぱは、何ザクラの葉っぱなの?

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春分の日に光明寺の138タワーパークで「木曽川堤のサクラを10倍楽しむ講座」の一環として「サクラの見分け方と標本カードづくり」が開催されました。
講師は愛知県埋蔵文化財調査センター所長 洲嵜和宏(すざき かずひろ)氏。
当日は祝日でもあって、朝早くからお花見の人が多く、周辺の道路は混雑して早々に駐車場は満車の状態でした。
「木曽川堤(サクラ)」は国指定名勝・天然記念物で、一宮市北方町から江南市草井町までの約9㎞にわたり、長年、人々の目を楽しませてきました。
当堤で見かける主な桜は「エドヒガンザクラ」、「オオシマザクラ」、「ヤマザクラ」、「カスミザクラ」です。もともと同堤には、エドヒガンザクラとヤマザクラが植えられていたそうです。

講義では各桜の特徴が説明され、参加者の興味を引いていました。
「ヤマザクラ」は葉と花が同時に出て、花が咲くとき葉は茶色。花はエドヒガンより少し大き目で、花柄(ジクのところ)がスッと長い。
また、「エドヒガン」は花が丸くふっくらして、花柄に毛がいっぱいある。木が横に大きく花はやや小さい。そして、堤にもたくさんある「シダレザクラ」は、エドヒガンが変化したもので同じ種類であるとの説明もありました。
それでは、桜餅に用いる葉っぱは、何の葉っぱなのかな?・・答えは「オオシマザクラ」です。オオシマザクラの葉は香りがよく、塩漬けにして桜餅に用います。この様に、小学校の子供たちにも興味を与えて、分かりやすい説明で、たいへん好評でした。

講義の後半には参加者の一人ひとりが、エドヒガンザクラとソメイヨシノの標本カード(押し花)づくりを行い、その違いを自分の目で見て知ることができました。中には二種類の押し花を間違えて、逆の名前で標本を作った人もあって、みんなが楽しく学ぶことができました。

お花見の人で賑わう
講座受講中の様子

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