【歴史探訪】児童がお経の稽古だって・・? ゲームばっかりじゃないよ‼

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高田「玉林山 宝光寺」(真宗大谷派)

山門の屋根瓦

タワー通り・高田の信号交差点を西に入ると、左手にお寺の大きな屋根が見えてきます。
その屋根瓦や立派な塀には、多くの「丸に十文字」でよく知られている島津家の家紋が入っていました。単純にふと「この尾張に、どうして島津家なの?」と思ってしまいました。
当寺は1536年に中島郡奥村(現・一宮市奥町)の地に島津正改氏が創建、開基は薩摩の人・島津善正師と伝えられています。現在のご住職は18代の島津惠淳さんです。やっぱり、島津家ゆかりのお寺でした。
そして1714年に現在の高田に移転、近年では濃尾大地震による災禍や第二次世界大戦中に梵鐘の供出などの変遷を経て、2007年から地元の人々の願いをもとに、本堂の耐震や屋根葺き替えをはじめ山門の再建、鐘楼の修復などの工事が行われ、崇められ親しまれて現在に至っています。

当寺では夏休みの近隣児童向けに「正信偈(しょうしんげ)おつとめのけいこ」が、半世紀にわたり催されています。
過去には数多くのお寺で、檀家の方々を中心に「お経の稽古」が行われていましたが、最近では少なくなってきたと思います。ましてやゲームに夢中な子供が多い小学生に開かれていることにビックリです。
また、お墓の維持に悩む人たちに早くから応じて、本堂納骨堂や合同墓を設け、お寺との縁に関わりなく受け入れ、多くの人々から支持を得ています。
当寺には地元の人々との心を繋ぐ行事や私生活を共有する話題があり、魅力と興味を感じるお寺でした。

寺標・山門・鐘楼
正信偈おつとめのけいこ風景

 

 

 

 

 

 

 

本堂
合同墓

 

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