令和7年2月11日(火) 午後2時30分から、葉栗公民館2階の大会議室において「防災および防犯の学びの場」を開催いたしました。その様子や感じたことを開催後記として、報告いたします。
「学びの場」を開催した理由は、『日常生活の中での高齢者の不安や心配事を少しでも解消するお手伝いをしたい』という想いからであり、そのテーマとして「防災と防犯」を選んだ理由は、ホットな話題として注目する必要があると思ったからです。
とは言え、何人が集まっていただけるのか、大変心配していましたが、前日までの申込が63名。当日は申込していなかった方も来場し、約70名に達して、会場はほぼ満席状態になりました。
前半の「防災の講演」は、『なないろ訪問看護ステーション』の所長 吉良美幸様です。その内容は、一般的な防災の情報だけでなく、葉栗地区には『応急給水拠点』や『災害用マンホールトイレ』がないという地域上の問題点や、大災害発生時の避難所生活の大変さ(睡眠不足、不衛生なトイレ、感染症リスク、盗難、性犯罪など)という実態を踏まえた内容もあり、できるなら、自宅避難をお勧めするということでした。そして、自宅避難をするためには、いろいろな準備が必要であり、今のうちに、食料・水などをローリングストック法で備蓄するほか、断水時へのトイレの備え(災害発生後、すぐに必要)など、【自助】の重要性を強調し、山盛りの情報のため所定の時間を超えての熱弁でした。改めて、断水の時の食事・飲料水・トイレ・お風呂はどうするのか? 停電の時の食事・冷暖房・夜間の暗闇をどうするのかなどを、考えてみてはいかがでしょうか? そしてこれが1週間続くとしたら・・。
後半は「おもしろ防犯劇」を劇団シンデレラの皆さんに公演していただきました。劇団シンデレラは、一宮を拠点に全国で活動している劇団で、小学生を含む若い人たちも活躍しています。劇の内容は、『電子マネーを利用したオレオレ詐欺』で、コンビニで小学生の客が被害者の行動を不審に思い、店員が警察に電話し、詐欺犯罪を未然に防ぐことができたという内容です。劇は面白おかしく演出されており、笑い声が尽きない楽しい観劇にもなりました。実際のオレオレ詐欺は、ATMを使ったケースも多く、一宮市は昨年1月~11月までの期間で37件(前年の4.5倍)で、1億円を超える被害額となっています。
劇の後は、一宮警察署からのメッセージが披露され、最後に詐欺犯罪への対策は、『犯人と話さない』が一番重要で、具体的には、①留守番電話にしておくこと ➁電話を被害防止機能付きにすること(『この電話は録音しています』というメッセージを流す) ③国際電話の休止手続きをすること の3つを行なって欲しいということでした。
初めての『学びの場』でしたが、参加者の皆さんの視線も熱く、楽しめたと同時に、有意義な『学びの場』になったと思います。
今後も、『学びの場』を開催したいと思います。テーマは皆さんからの要望を参考にして決めたいと思います。ご要望があれば、葉栗公民館1階においてある『老人会BOX』へ投函願います。
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