「かかさんの名は お弓ともうします~ 」ペェペン…  

広報部会

太夫の白木勝さんと三味線の吉村昭二さん葉栗連区地域づくり協議会主催「第2回島文楽公演」が6月22日(土)に葉栗公民館で開催しました。申込開始当日に予約が満杯となり、地域における島文楽への関心の高さがうかがえました。
公演は、物語を語る「太夫の白木勝さん」の感情あふれる歌声、「三味線の吉村昭二さん」の歌を引き立てる間と演奏、そして表情豊かな人形遣いの技に感動しました。
今回の公演は、2つの演目で構成されており、最初は「三番叟(さんばそう)」でした。「叟(そう)」は「翁(おきな)」、つまり老人の男性を指し、翁が五穀豊穣・無病息災などを祈る舞です。
もう一つは、近松半二作「傾城阿波の鳴門・巡礼歌の段(けいせいあわのなると・じゅんれいうたのだん)」でした。祖母に預けられた子ども、おつるが両親を探して西国巡礼に出かけ、大坂で母お弓に会うことができます。しかし、お弓は我が子と気づくものの、おつるは母とは知らずに道中の厳しい身の上話をします。その会話の中でおつるの両親を恋う気持ちと、お弓の我が子への愛情、そして母であることを告げられない葛藤が演じられています。その後、この家族にとって悲惨な結末・・・。
今回の公演を鑑賞して、「能楽」「歌舞伎」と共に三大古典芸能として古くから大衆に親しまれてきた「人形浄瑠璃文楽」を身近に味わえる幸福感と、島文楽保存会の皆さんの日ごろからの鍛錬に敬意を抱きつつ、末永く伝承されることを強く望む一日となりました。
今回はYouTubeで録画配信を行いましたので、欄外のQRコードからご視聴いただけましたら幸いです。

三番叟、翁の祈りの舞
母(お弓)と子(おつる)の対面の名場面
終演挨拶時の島文楽保存会の皆さん

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